窪田:そうなのですか。しかしよくここまで会社を育ててこられましたね。
逢澤:それでも信じてくれる投資家さんが見つかって、なんとか調達してきたという感じです。既存のビジネスを踏襲するのではなく、自分たちで新しい事業モデルを構築していくうちに、徐々に事業の数字も伴ってくるようになりました。
窪田:日本の投資家は辛辣とのことですが、逢澤さんが目指す「子育てが楽しい社会」実現のためには、子育て当事者以外の姿勢を変える必要があるのではないかと思います。難しいと思いますが、どう取り組んでいかれますか?
子育て領域でもイノベーションを
逢澤:これはとても定性的な表現になってしまうのですが、私たちが結果を出していくしかないのだと思っています。子育て分野のスタートアップが実際に大きな会社に成長すれば、市場自体の評価も変わるはず。私たちはこの領域に産業を作らなければならないと考えています。産業になれば資本も入ってくる、人も引っ張ってこられる。これによって優秀な人が流れ込めば、さらに発展するという循環が生まれます。そこまでしなければ、現在のアナログな子育て分野で革命を起こすことはできないでしょう。とにかく黙って結果を出すだけ。その気持ちで戦っています。
窪田:子育てがしやすくなれば、少子化の改善にも影響するでしょう。産業を超えた革命につながりそうです。
逢澤:日本の子育ての最大の問題は、当事者たちのボランタリーというか、善意の支援というか、そういったことに全面的に頼ってきてしまったことだと思います。でも、デジタルの進歩で、ここにも構造転換の波は確実に来ています。それをどうしっかり領域に流し込んで、どうやってイノベーションを起こすかということを、つねに考えています。
(構成:鈴木絢子)
