「友人や家族とキャリアについて話してもムダ」というわけではなく、上司以外の人とは不満も含めた本音を吐き出し、思考を整理する会話、上司とは現実を動かすための戦略的な対話というように、役割を分けて考えたほうが良いでしょう。
友人や家族などとの会話を、上司に話す前の思考を整理する場と捉えると、自分のキャリア自律にとって、とても価値のある時間になります。
出たとこ勝負で上司との対話をスタートすると、感情的な不満が先に立つアグレッシブコミュニケーションになる危険性もあります。
あらかじめ自分の感情やゴールを整理しておけば、思っていること、考えていることを上司に分かりやすく伝えることができるからです。
「最終的に上司とどう話すか」を前提に
上司は、思いつきで話されたり、話していることにまとまりがなかったりすると、部下のことをどう理解していいのか判断に迷います。
何かしてあげたいけれど、何もしてあげられないということになりかねません。
友人や家族とキャリアについて話すときに注意すべきなのは、「上司には話せない」「この状況は変えられない」という前提ではなく、「最終的に上司とどう話すか」「どう実現するか」を前提に相談することです。
たとえば、キャリアに関する不安や職場の関係への不満などを伝えると、友人や家族は共感や同情をしてくれるかもしれません。
そこで終わらせると「話すことができて良かった」「自分が感じていることは間違っていない」と、心がスッキリするかもしれませんが、現実的なアクションにつながりません。
そこから、「職場に戻って何をするか」「どう上司と交渉するか」まで掘り下げてみましょう。
キャリアの話をいきなり上司にするのは気が引けるという場合は、事前に、ロールプレイの相手として友人や家族と話してみるといいでしょう。そして、考えやストーリーが整理できたところで、上司と話す。
もし社内制度でキャリアコンサルタントとの相談制度などがあれば、それを活用することも有効です。
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【友人や家族への相談が「準備の場」になる】
