具体的には、まず出来事がいつどこで起きたのかという状況を特定し、次に客観的に観察された行動を提示して、最後にその行動が周囲にどのような影響を与えたのかを伝えます。
・B(行動)「あなたはこういう発言をしていたよね」
・I(影響)「あの言い方だと、相手はアイデアを否定されたと感じます。そうした発言は、チームにどんな影響を与えると思いますか?」
最後の「I」(影響)の段階で、部下自身の言葉で行動を言語化させて、自らの責任を引き取らせることが最終的な目的です。感情が入り込みやすいフィードバックの場面では、SBIは最優先で活用すべき基本形といえます。
フィードバックが機能する・しない場面
【テクニック②】ペンドルトン型フィードバック
ペンドルトン型は、部下に自己評価を行わせる対話型の手法です。部下に「上手くいった点」や「改善したい点」を自己評価させ、それに基づいて上司がフィードバックを加えることで、納得感と成長を促します。
「確認」→「良かった点」→「改善点」→「行動計画」→「まとめ」という5段階で進めることで部下の気づきを促し、行動改善につなげます。
この手法は、すべての状況で万能というわけではありません。効果的に機能する対象は、高い自己認識力を備え、成長意欲を持ち、指摘に対して防衛的にならずに対話できる部下に限定されます。
こうした資質が不十分な段階で安易に導入すると、上司が自身の判断を放棄していると見なされるおそれがあります。そのため、世界の一流の上司は、評価基準が互いに共有され、最低限の成果が安定して出ていることを確認した上で、この手法を適用します。
【テクニック③】サンドイッチ型フィードバック
サンドイッチ型フィードバックは、「ほめる」(ポジティブ要素)→「改善点の指摘」(ネガティブ要素)→「ほめる」(ポジティブ要素)という順番でフィードバックを伝える手法です。
シビアな指摘や助言をポジティブ要素でサンドイッチすることで、部下はフィードバックを受け入れやすくなりますが、このサンドイッチ型は、数あるフィードバック手法の中でも最も誤用されやすい手法といえます。


















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