「経歴も人柄も申し分ないが…」 ミドル世代がなぜか面接に落ちる本当の理由 「見た目」という"実は公平な差"が分ける勝敗

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これは能力や経歴の問題ではない。見た目から発せられる「活力シグナル」の問題だ。

年収3500万円の差は、生まれつきの容姿で決まるのではなく、こうした日常的な見た目管理の積み重ねによって生まれている部分が大きいのだ。

「見た目」で中身を正しく伝えるには

筆者は資生堂での33年間の商品マーケティング経験をもとに、「インサイト思考」と「アウトサイト思考」という概念を提唱している。

インサイトとは、相手(採用担当者)がまだ言語化していない潜在的なニーズのことだ。「即戦力だが扱いやすい人材が欲しい」「変化に対応できる柔軟性がほしい」といった、求人票には書かれていない本音のニーズがこれにあたる。

アウトサイトとは、そのインサイトに応えていることを、ひと目で感じさせる見た目の設計だ。

筆者がかつて資生堂で開発したデオドラント「Ag+(エージープラス)」は、この考え方の産物だ。「香りでごまかすのではなく、ニオイを根本から消したい」というインサイトを発見し、銀色のボトルと「Ag+」という化学記号を冠した商品名で、銀イオンの殺菌消臭という機能をひと目で伝えるアウトサイトを設計した。

テレビCMなしで口コミによる大ヒットを生んだのは、内側の価値と外側の見た目が完全に一致していたからだ。

転職面接でも、まったく同じことが起きる。あなたの経歴・スキル・人柄(インサイト)が、見た目(アウトサイト)と一致しているか——ここに合否を分ける本質がある。

「誠実で実直な人材」というコンセプトを持つ人が、くたびれたスーツで面接に臨む。「変化への対応力がある」というコンセプトを持つ人が、猫背で覇気のない表情で座っている。これでは、内側の価値が外側に正しく伝わらない。

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