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JR東日本「荷物新幹線」、白い外観に隠された意味 目標は売り上げ100億円、1編成だけで足りる?

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ただ、荷物を満載した専用列車が毎日走るだけの需要があるかというと心許ない。トラック運転手不足は新幹線による荷物輸送サービスにとって追い風であるが、すぐにトラックから新幹線の本格シフトが始まるとも思えない。そのため、新幹線の強みを活かした新しい需要を創出する必要がある。先日、JALと連携して新幹線と航空の組み合わせで東日本エリアの果物などの荷物を海外の空港に輸送するというサービスを始めたが、これも新たな需要創出策の一環だ。

荷物新幹線で運んできた荷物をトラックに積み替える様子(撮影:尾形文繁)
荷物新幹線で輸送した荷物はトラックに積み替えて目的地に向かう(記者撮影)
【写真をもっと見る】山形新幹線「つばさ」E3系を改造した真っ白な車体の「荷物専用新幹線」の車内、運行開始初日の荷下ろしからAGV(無人搬送車)でのトラック積み替えまでの流れ、そして運行開始直前の訓練時の様子も

どれだけ需要を掘り起こせるか

JR東日本ははこビュン事業全体で将来的には100億円規模の売り上げを目指す。荷物専用新幹線が現在の平日上り1本では到底足りない。売り上げ100億円を達成する頃のはこビュンの姿とは、荷物専用新幹線を多数導入して、東北・上越・北陸の各新幹線で1日に何往復もしている状況のはずだ。

新幹線荷物輸送の需要をどれだけ掘り起こせるかが「はこビュン」事業拡大のカギだ(記者撮影)

さらにいえば、東日本エリアでそこまで盛り上がるのであれば、北海道・東海道・山陽・九州などの新幹線にも荷物専用新幹線が走っているに違いない。物流の一端を新幹線が担う未来がやってくるか。その鍵は、3月23日にスタートした荷物専用新幹線がどれだけの需要を掘り起こせるかにかかっている。

【写真を見る】JR東日本「荷物新幹線」、白い外観に隠された意味 目標は売り上げ100億円、1編成だけで足りる?(40枚)
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