下ろされた台車は6台単位でAGV(無人搬送車)につなげられていく。そしてAGVに牽引され、配送業者のトラックに向かっていった。東京新幹線車両センターには4台のAGVが配置されている。無人のAGVが台車を牽引して行き交う様子はまるで列車のように見えた。
荷物専用の新幹線を走らせる構想は古くからあった。そもそも東海道新幹線の建設に際しても、プロジェクトの経済性を高めて世界銀行から借款を得やすくするため、旅客列車に加えて貨物列車も運行させる計画も提示された。
1981年には東海道新幹線の「こだま」で書類などの小口荷物を運ぶ「新幹線レールゴー・サービス」がスタート。その後、東北・上越新幹線にも広がった。
小口輸送で「はこビュン」事業化
2012年にはJR九州の初代社長を務めた石井幸孝氏らによる、深夜時間帯に貨物新幹線を走らせるという提言が官民連携のプログラム「エコジャパンカップ2011」で優秀賞を受賞した。石井氏によれば、審査員から「こんなよい提案がなぜ初耳なのか」と質問が出るほどだったという。
この記事は有料会員限定です
残り 2862文字
