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米や酒だけじゃない!「雪室熟成肉」や伝統調味料「かんずり」 …美食家がいま《新潟》に注目するワケ

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  • 東龍 グルメジャーナリスト
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2023年に新人賞に輝き、今年は「DIAMOND」に表彰されたのが「福楽」(新潟市)だ。店主の媚山潤氏は「アワードのおかげでみなさんに知っていただけるようになりました。6割くらいのお客様は県外からいらっしゃいます」と言う。

アワードは、つくり手のモチベーションを上げるだけでなく、着実に新潟経済に寄与している。

地域経済が縮小する中、食で地方が生き残るための条件

新潟の試みは、人口減少と地域経済の縮小に悩む日本各地への、明確な参考になる。食で地方が生き残るための条件は、以下の3点に集約される。

第1に、地域の強みの再定義だ。「米と日本酒」を土台に、「雪・発酵・歴史・ものづくり」という深いレイヤーを掘り起こした。地元の人間が当たり前だと見過ごしている日常の風景にこそ、外部を惹きつける希少価値が眠っている。

第2に、一次産業と飲食業、そして伝統産業のシステムの構築だ。生産者や職人、料理人を等しく評価し、リスペクトを制度として可視化する。これが食の産業を形成する起爆剤となるのではないか。単なるイベントではなく、地域のサプライチェーン全体をブランディングすることが重要だ。

第3に、外部を巻き込む力だ。グローバルな基準で評価し続けることが、品質の維持と国際的な情報発信を可能にする。上越新幹線で東京から約2時間という地理的条件を活かし、国内富裕層やインバウンド客を一食のために呼び込む。

食を起点とした人の流れは、宿泊、交通、伝統工芸へと波及する。

新潟県における観光消費の市場規模は約4000億円と試算されるが、ガストロノミーツーリズムが定着すれば、この数字はさらに上振れするはずだ。都道府県魅力度ランキング28位という数字が、近いうちに大きく動く予感がある。

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