バルミューダ「The Clock」、光と音で"良い時間"を演出する5万9400円の置き時計が示す非マス志向のものづくり

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

側面や肩の部分に配置したボタンでアラームやタイマー、リラックス・タイムの設定が可能。寝室やリビングで時間を設定し、クラウンを押す。それだけで、この時計がが提供する“良い時間”が過ごせる。

マーケティングはせず、作りたいものを作る

いくつか気になった点がある。1つは内蔵バッテリーの駆動時間が約24時間と短いことだ。このため、基本はUSB Type-Cケーブルを接続したままで使うことになる。Wi-Fi接続やステレオスピーカーの搭載など、さまざまな機能を搭載しているとはいえ、さすがに短すぎると感じた。

ただ、約2.5時間でフル充電できるため、就寝中や不在時に充電しておくことで、在宅時はバッテリー駆動で宅内を持ち運んで使えそうだ。

もう1つが5万9400円(税込み)という価格だ。さまざまな機能を搭載するとはいえ、置き時計にしてこの価格はなかなかに大胆な値付けだといえる。これはデジタルデバイスでなく、時計カルチャーの中にあるプロダクトとして考えることで納得ができた。

バルミューダは昨年、ブランドのタグラインを「just because」に刷新した。直訳すると「ただそれだけ」という意味になる。創業当時から代表の寺尾玄氏が言っていた「マーケティングはしない。自分たちが欲しいと思うものを作るだけ」という言葉通りだ。

つまり、The Clockは機能ではなく趣味性のアイテムとして「欲しい」と感じた人に向けた製品だと考えられる。マス向けではなく、刺さる人にだけ刺さればいい。非常にバルミューダらしい尖ったプロダクトだ。経営的には課題がある今の状況でも、自分たちが作りたいものを作り、攻め続ける。The Clockを手に取ると、そんなバルミューダの「思い」を感じることができた。

コヤマ タカヒロ デジタル&家電ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Takahiro Koyama

1973年生まれ。大学在学中よりカルチャー誌でライターデビュー。パソコンやデジタル機器、家電製品など電気が流れる機器と、それらにまつわるビジネスについてさまざまな媒体にて執筆活動を展開。得意分野は家電とデジタル機器がクロスする部分。また、米・食味鑑定士の資格も有しており、炊飯器など調理家電の評価・検証にはより力を入れている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事