"万年2位"のスーツの会社が、なぜ「快活CLUB」を始めたのかー事業多角化で絶好調、AOKI流「両利きの経営」の真髄
5年以内。これは、AOKI-HDが新規事業の投資回収に設定する期限の目安だ。この基準のもと、現場でトライアンドエラーを繰り返していく。データをとり、改善を重ねる。そのプロセスが、後の事業拡大の土台になっている。
試行錯誤を経てカラオケ事業は少しずつ拡大していき、2000年「株式会社コート・ダジュール」を設立。まず13店舗を引き継ぐ形で、AOKI-HDから分社化された。分社化するのは、既存事業の評価指標などに縛られず、独自の成長を促すためだ。つまり、探索段階で独立させる必要があった。
カラオケ事業はこうして始まり、拡大フェーズに入っていく。
カラオケをさらに更新し、快活CLUBが誕生
同社は「時間消費型ビジネス」の可能性に手応えを感じ始めていた。個室空間で一定時間を過ごす「時間消費型ビジネス」は、紳士服とは異なる収益構造を持つが、店舗運営の仕組みには共通点も多い。受付管理、清掃、顧客の回転率。カラオケで培ったこれらのオペレーションやノウハウを生かせるサービスとは何かーー。
2000年前後に複数企業とフランチャイズ契約を結び、さまざまなサービス業のビジネスモデルを研究する。
そのなかで同社は「複合カフェ」に着目。つまり、カラオケ業態をさらに更新し、個室空間で長時間過ごすサービス設計に商機を見出した。
「オン(仕事)で大活躍するために、オフでは思い切りリラックスする」場を提供することは、「人々の喜びを創造する」というグループコンセプトとも重なり、AOKIの強みを生かしやすかった。





















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