『GTO』を読んで教師になったフランス人…日本の寺社やとんかつに魅了されるが、「大きなショック」を受けた光景も

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するとカリムさんは即答で「もちろん嫌いになんてなりません!」と言った。「それに勝るだけの魅力が、日本にはたくさんあるからです」。

日本人の温かいコミュニケーション

カリムさんは初めて日本に行った時、一軒家を借りたことがある。洗濯をした後、外に干すのが禁止の建物だとは知らずに、窓の外に干した。すると近所の年配の女性がやってきて、「どうして外に干すのか」と聞かれた。カリムさんは「室内に乾燥機がないから」と答えると、その女性は洗濯物を持ち帰って乾かしアイロンまでかけて、翌日持ってきてくれたそうだ。

カリムさんは日本のマンガで、フルーツの盛り合わせを病院などに持っていくシーンを見たことがあり、それにならって自分たちも同じようにフルーツをお礼に持っていった。するとその翌日、その女性がさらにプレゼントを持ってきた。

「日本に行くと、いつもこのような温かいエピソードが増えていきます。だから僕は、日本を訪れるたびにどんどん大好きになっていきました」

「仁義ないTIME」のTシャツを着たカリムさん
仁義とは、人として守るべき筋道。これは短編アニメ「ワンピース麦わら劇場」から麦わらの一味がマフィアとなって登場する「仁義ないTIME」のTシャツ。表には仁義、裏にはキャラクターが描かれている(筆者撮影)

「2〜3年日本で働いてみたい」と語るカリムさん。旅行者目線ではなく、日本人と一緒に働きながらもっと日本を体感したいのだそう。

「僕は日本の色々な面を知りたいです。漫画やアニメで見るような良い面だけではなく、ダークサイドも含めて。お金持ちも、そうでない人もいると思います。そのすべてを知りたい。だって、すべてを含んだそれが日本だから」

そのために、日本語を少しずつ勉強中だ。「日本人はお酒が入ったほうがもっとフレンドリーになるので、バーや居酒屋に行ったほうが地元の人と話せていいですね」。

お祭りや、屋台の雰囲気も好きだという。「すごくフレンドリーで、優しくて、お互いリスペクトし合っている日本が本当に大好きです」。

生徒から『GTO』のTシャツをもらって微笑むカリムさん
生徒から『GTO』のTシャツをもらって微笑むカリムさん(筆者撮影)
前編:フランスの高校の「マンガクラブ」に潜入して見えた…日本漫画に夢中でも、『ドラえもん』は知らない海外人気の実態
美矢川 ゆき フリーライター

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みやかわ ゆき / Yuki Miyakawa

2001年より海外旅行の添乗員として活動。これまでに1万人以上を世界各地へ案内してきた。歴史・文化・風土に根ざした「土地とつながる旅」を実践。2022年からフリーライターとして活動を開始。1999年から海外あちこち暮らしを続け、現在はフランス領バスク地方の海辺に暮らす。札幌出身。

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