『GTO』を読んで教師になったフランス人…日本の寺社やとんかつに魅了されるが、「大きなショック」を受けた光景も

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岡山では日本三大名園の一つ「後楽園」を訪れ、木造建築が特徴の岡山城も見学。大きな石組み、屋根、敵の見張り台。「お城はマンガにもよく登場するので、日本に行った時は必ず実物を見て体感したくて。『ONE PIECE』に登場する海軍本部も日本のお城の形をしていますよね」。

同様に神社仏閣にも惹かれる。「日本の建築には神秘的な強さを感じます」とカリムさんは言う。

日本の混雑に驚愕!

カリムさんのお気に入りの街は大阪と京都だが、どこを見渡しても人、人、人。今回は歩くこともままならなかったので、混雑した観光地を避けた。

例えば京都では、奥座敷・大原へ。少し離れるだけで、観光客はグッと少なくなる。カリムさん兄弟は大原の里山の風景を愛で、大原三千院をじっくり堪能した。

「鮮やかな緑色とオレンジ色に包まれた美しい空間。苔むす大原三千院は静寂で、まるで日本の禅の精神を見つけたかのようでした。まさに日本の芸術美です」

11月の京都
11月の京都は、少しずつ木々が色づき始める(筆者撮影)

今回の旅では、日本の歴史、特に仏教と神道について学んだという。

「今まで知らなかったのですが、日本では江戸時代まで、神道と仏教が明確に分かれていなかったのですね」とカリムさんは語る。「別々の宗教だけど、神道と仏教は仲良く共存していた。でもその後、明治新政府の法令によって分離し、その時に多くの寺院が破壊されたことを今回初めて知って驚きました」。

歴史的な神仏分離政策を知っている外国人は、珍しいのではないかと筆者は思った。

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