年間1000万枚売れるNクール誕生の裏の執念、「毎晩、爽やかな北海道に帰りたかった」…「ない」と言われても探した繊維
私の「好き」と衝動でスタートした美術館事業ですが、いざ始めてみると、お客様が意外なほど来てくれました。年間入館者は20万人を超えていて、入館料とショップの利益も黒字なのですが、全国的に見ても黒字の美術館は少ないので驚きです。これで完全に楽しくなってしまいましてね……。その後、旧北海道拓殖銀行小樽支店を修復して「似鳥美術館」に、旧浪華倉庫は「西洋美術館」となりました。
自分が楽しく買い集めてきたものを「しまったままにしておくより、みんなに見てもらいたい」と美術館を作って展示したら、多くの人が喜んでくれた。しかも、黒字になったから、今度は胸を張って「収蔵するため」と美術品を買うこともできる。
好きを極めていく。とにかくやってみる
不思議なもので、こうやって何か新しいことを始めると、また新たな話が舞い込んでくるようになります。ニシン漁で栄華を極めた余市町の大網元の屋敷「銀鱗荘」の再生を依頼され、購入後に高級旅館としてオープンさせました。直近では、小樽芸術村5館目の施設として、2025年7月に浮世絵を展示する美術館も始めています。現在は、クラシックカーのパレードがやりたいなあと計画中。妻は「あなたは回遊魚みたいね」とあきれ顔です。
もちろんこうなることを最初から考えていたわけではありません。ただ、子どもの頃から今まで続く「好きなもの・こと」に情熱を注ぎ続けたことが、こんなふうな大成功に結びついた。ニトリの事業で長所をぐーっと拡大して武器にしていったのと、少し似たような感じがします。「好き」を大事に、ずっと情熱を注ぎこんでいると、思わぬ結果を生むことがあるのかもしれません。好きを極めていくのはいいことだと思います。
さらには、こうした取り組みと地域への投資は、私にとっては創業の地である北海道への恩返しでもあるのです。私はもう何十年も自分の給料を上げていません。持っている株も、奨学財団を作って寄付しています。誰かが喜んでくれるのが一番。自分が好きなこと、楽しいことが社会貢献に繫がっていくのはとても嬉しいです。最後はすっからかんで死ねれば、最高じゃないですか。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら




















無料会員登録はこちら
ログインはこちら