ブラック校則は日本のお家芸!? 明治から続く"子どもを「管理」してナンボ"の発想で◯◯まで指定…驚くべき校則の歴史
まるで写真撮影をするときの指示かと思うくらい、かなり細かく姿勢や目線を指定している。
不良文化が流行し「服装や頭髪」の管理が一般的に
太平洋戦争を経て戦後になっても、校則を「民主的」に作る風潮はなかなか生まれなかった。校則や生徒心得は学校側が作るものという認識は強固に残っていたのだ。
1970年代には不良文化が流行し、リーゼントや長ラン、極端なロングスカートなどの象徴的なスタイルが見られるようになった。
こうした状況のなか、一部の高校で制服自由化が進んだこともあったが、非行を防止するという名のもとに、服装や頭髪に細かい規則を設ける学校が相次いだ。
時代は流れ、近年では不良文化が下火となり、校則に関しても「時代に合わない」「そこまで管理する必要があるのか」と疑問が呈されるようになった。確かに学校という場は多くの人々が寄り集まって学ぶ場所であり、そこには一定のルールというものも必要だ。
しかし、冒頭に触れたように明らかに不合理な校則というものも存在し、それを変えることができないというのも理不尽であろう。校則には、それを変える規定がない場合も多く、生徒のみならず教師も困惑することもあるという。
歴史を振り返ってみても、日本では子どもを「管理する」との発想が根強いことがよくわかる。しかし、多様性や自主性が重んじられるようになった今、その発想を根本から見直すことが必要なのではないだろうか。
実際、「子どもや保護者らの意見を反映させた校則の見直しを求める指針」を出す教育委員会、自治体も現れている。
本来ならば生徒らが声を上げて、理不尽な校則を変えていくことが理想的だ。それが難しければ、自治体や教育委員会が旗振り役となって、ブラック校則を見直す取り組みを先導し、学校が変わるよう働きかけをすることも必要だと言える。
・大津尚志「高校の『校則』に関する一考察」(『教育学研究論集』15、2020年)
・「<今 教育を考える>校則 歴史と今の問題点 武庫川女子大・学校教育センター大津尚志さん」(『中日新聞』2021年12月23日)
・港区教育委員会事務局『港区教育史 通史編4』(港区教育委員会、2022年)
・「求められる不合理な校則の見直しと改訂版生徒指導提要の概要」(『日本教育新聞』2023年7月5日)
・室橋祐貴「文科省が初めての実態調査!ブラック校則や学校内民主主義の現状は?参院選でも各党が公約を掲げる」(『ヤフーエキスパート』2025年7月9日)
・山根俊喜「明治前期小学校における生徒集団の区分原理の展開 : 「日本的」学級システムの形成(2)」(『鳥取大学教育地域科学部教育実践研究指導センター研究年報』9 、2000年)
・白柳弘幸「大阪府『小学生徒心得書』」(玉川大学教育博物館『博物館ニュース:SHU』第20号、2003年)
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