《週休3日》なぜ広がらない?「導入したら仕事が回らない」という企業が抱える本当のリスク

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重要なのは、「休日を増やすこと」そのものではなく、働き方の自由度を経営の設計の中にどう組み込むかである。

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例えば、職種や業務内容によって働き方の柔軟性は大きく異なる。顧客対応が中心の部署と、成果物で評価される専門職では、最適な働き方は同じではない。まずは業務を整理し、どの仕事が時間に縛られ、どの仕事が成果で評価できるのかを見極めることが出発点になる。そのうえで、選択制の勤務制度や週休日数の柔軟化、リモートワークの拡大など、段階的に自由度を広げていく方法もある。実際、多くの企業は制度を一気に変えるのではなく、小さな実験を重ねながら働き方を再設計している。

週休3日という制度は、その象徴にすぎない。重要なのは、制度そのものではなく、働き方を企業の戦略として設計していく視点である。

週休3日が問うもの

週休3日は、働き方の議論に見えて、実は経営の議論である。そしてそれは、企業の競争力そのものの議論でもある。

これまで多くの企業は、働く時間を増やすことで成果を伸ばしてきた。人が長く働けば仕事は進み、組織としての生産性も上がると考えられてきた。しかし、人材不足が常態化する時代において、この前提は確実に揺らぎ始めている。重要なのは、企業が「時間を管理する経営」から、「成果を生み出す仕組みをつくる経営」へと進化できるかどうかだ。

週休3日は制度の問題ではない。それは、企業の経営モデルそのものを問い直すテーマなのである。

安東 邦彦 ブレインマークス代表取締役

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あんどう くにひこ / Kunihiko Ando

1970年大阪府生まれ。ITベンチャーの取締役を経て、2001年に中小企業向けのマーケティング支援を行う株式会社ブレインマークスを設立。
売上は伸びたものの、行き着いた先は、社長の孤立、賃上げ交渉、ギスギスした職場。何とか良い組織にしたいと試行錯誤を繰り返すが、組織構築と崩壊を繰り返す。ついには社員ストライキにより、社員が次々と退職。

その後、世界的コンサルタント、マイケルE.ガーバーと出会う。渡米して、「社長依存型の組織を脱却し、自走する組織をつくる」方法を学び、実践した結果、組織が生まれ変わる。

現在は、その経験と米国メソッドをもとに社員30人以下の中小・ベンチャー企業に『社長が不在でも事業を拡大する仕組みづくり』を支援し続け、現在までに個別での支援した企業は約200社、主催する経営塾の卒業生は1000社を超える。中小・ベンチャー企業の事業拡大に特化した実践的な講演で、経営者団体、金融機関、保険会社などからの講演依頼は年間50回を超え。

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