共通テストに登場した「魔法の水」は実在する 岡山理科大の最新研究が出題された背景と、激変する入試で求められるもの

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実際に山本先生ご本人に取材したところ、「この水は、海水が海水魚にとって一番いい環境である、というのは思い込みである可能性を示している」という言葉が返ってきました。これは結構衝撃的ですよね。長年の「常識」が、科学の問いによって揺らいでいるというわけですね。

モンゴルで養殖開始から3年で8キロに成長した交雑ハタを抱える山本俊政准教授(岡山理科大学提供)
モンゴルで養殖開始から3年で8キロに成長した交雑ハタを抱える山本俊政准教授(岡山理科大学提供)

なぜ、こんな問題が入試に出るのか

さて、好適環境水が共通テストに登場したことは、これからの入試の新しい潮流を示していると考えられます。近年の入試では、「実際に大学で学ぶ力があるか」を問う問題が急増しているのです。

リスニングで言えば、東京外国語大学の一般入試では以前から「英語の講義を聞いて要約を英語で書く」という融合型の出題が行われてきました。ただ英語が聞き取れるかではなく、学術的な内容を英語で受け取り、自分の言葉で整理できるかを問うものです。

総合型選抜(旧AO入試)の世界では、変化はさらに顕著です。九州大学共創学部の総合型選抜Ⅰでは、共通テストの得点も評定平均も課しません。1次選抜では約50分の講義を2本受講した後、講義に関するレポートが課されます。合格すると2次選抜に進み、グループ討論と面接が課されるプロセスになっています。こうした選抜方法は、「社会課題への視点と対話力」を問うユニークな方式です。

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