911 GT3やGR GT3、なぜレースカテゴリーを車名に冠するのか?マセラティ「GT2ストラダーレ」がMCという名を捨てた真実

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センターコンソールには、ドライブモードのセレクトダイヤルと、シフトボタンが配置される
センターコンソールには、ドライブモードのセレクトダイヤルと、シフトボタンが配置される(写真:三木 宏章)

スターターボタンを押してエンジンを始動させると、小気味よいエンジンの爆発音が後頭部から聞こえてくる。

円ではなく四角に近いような、小径のステアリングホイールの背後にあるパドルシフトを引くと、変速機がDレンジに入る。アクセルペダルを軽く踏んで走り出すと、その瞬間に、感動するぐらいの気分の高まりを感じる。

一瞬でドライバーである自分との一体感が得られるからだ。自分が視線を送ったほうに車両が間髪入れずに動く。このままサーキットに走って行きたくなるほどだ。

GT2、GT3、GT4に参戦する意味

筆者によるGT2ストラダーレの試乗シーン
筆者によるGT2ストラダーレの試乗シーン(写真:三木 宏章)

GT2ヨーロピアン・シリーズでは、ランボルギーニやメルセデスAMGなどの競合と渡り合うので、イメージ的な効果も大きい。

GT2、GT3、さらにGT4と、カテゴリーに違いはあるものの、多くのスポーツカーメーカーは、さまざまなGT選手権に積極的に参戦している。GT2選手権のない日本のような市場では、ストックカー(市販車)のイメージを強く持つ車両がサーキットで走るGT3カテゴリーのレースのほうが購買層に影響が大きいと言われている。

GT3カテゴリーの車両が走る有名なレースは「ニュルブルクリンク24時間レース」をはじめ「スーパーGT(GT300クラスなど)」や「GTワールドチャレンジ・アジア」「SROジャパンカップ」など数多い。

「ポルシェ カレラカップ」なる911を使ったワンメイクレースが人気を集め、そこからGT3選手権のきっかけを作ったのがポルシェ。そんなGT3の名を冠した「911 GT3」は定番商品で、スポーツ志向が強いオーナーの人気が高い。さらに新型911GT2RSの発売を計画中と言われている。

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トヨタが展開するスポーツカーブランドGRも「GR GT3」という競技車両を26年1月の「東京オートサロン2026」で一般公開。同時にGRレーシングでは「GRスープラ GT4」をこれまで走らせてきた。グループGT4は、名称のとおり、GT3の下に位置するレースカテゴリーだ。

「ベースとなるロードゴーイングカーからの改造範囲が限定的なため、車両価格がGT3車両より廉価で、メンテナンスにかかる費用やランニングコストも低い」

GRではホームページ内で「最近注目されているカテゴリー『GT4』とは?」なるトピックスを立て、上記のように分析している。

Maserati GT2 Stradale
全長×全幅×全高:4669mm×1965mm×1222mm
ホイールベース:2700mm
パワートレイン:2992ccV型6気筒ツインターボ ミドシップ/後輪駆動
変速機:8段デュアルクラッチ
最高出力:471kW/7500rpm
最大トルク:720Nm/3000〜5500rpm
車重:1365kg
0-100km/h加速:2.8秒
価格:4394万円
販売:マセラティ ジャパン
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小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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