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「86.4%が保護司を引き受けたくない」…約半数が自分や家族の身に不安、"無償だから信頼関係を築ける"に近づく限界

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若い世代にも出所者の更生に興味がある人材が一定数おり、仕組みを変えるだけで、無償であっても新しい人材の登用が進むのではないかと、千葉さんは語る。

「『BBS』(ビッグ・ブラザーズ&シスターズ)のように、非行少年に対し、年上のボランティアが兄・姉のような立場で継続的に関わり、成長を支える活動に参加している大学生もたくさんいます。こういう人たちをどんどん保護司として登用していけばいいと思うんです」

さまざまな立場の支援者が必要

千葉さん自身、出所者の支援活動をするなかで、支援者側の年代、性別、立場などの多様性が必要だと感じているという。

「たとえば、仕事探しがしたいからスマートフォンが欲しいという出所者の気持ちを、いわゆるガラケーを使っている年配の保護司では理解しづらいでしょう。これだけ時代の進み方が早い時代ですから、年代が違うだけで価値観がまったく違ってしまうんです」

また、高齢の出所者を若者の保護司が支援すると、意外に素直に話を聞いてくれることもあるという。同年代に言われればカチンときても、孫世代から言われたら素直に受け入れられることもあるだろう。

「人数が増えれば、1人の出所者を2人の保護司で支援することも可能になるでしょう。まずはなりたい人の間口を広げ、幅広い年齢層から多様な保護司が活動できる環境を整備していくために、内側から変わっていくことも大切なのだと、私は思います」

今回の事件をきっかけに、「犯罪者と関わるのはやはり危険だ」と感じ、保護司の活動を敬遠する人も増えたかもしれない。しかし、長年出所者の更生支援に携わってきた千葉さんは言う。

「怖いと思うのは、彼らを知らないからです。みなさんが知っているのは、ニュースで報道される凶悪犯罪者の人ばかり。しかし、実際に支援に関わってみれば、違うとわかるはず。罪を犯した人が必ずしも凶悪な人ばかりではないことを、知ってほしいと思います」

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