現場には1つ難点があった。路地が細く、トラックを家の前に付けられないのだ。荷物をトラックまで運ぶには20〜30メートル歩かなければならないので、荷物の仕分けよりも運び出しにスタッフを多く配置し、作業はスタートした。
各部屋を見渡すと、ゴミが散乱しているわけでも、モノで埋め尽くされているわけでもない。ただ、とにかく部屋数が多い。
「結構、部屋の数が多いので、やっていくとなかなかの荷物は出てくるんじゃないかと。家具も大きいモノが各部屋にあるので、トラックに積んでいくと荷物量は増えていくと思います」(現場で作業にあたったスタッフ)
離れへ続く庭にはブロックや植木鉢が20〜30個並んでいる。外観を見ると屋根裏があるはずだが、内部を確認しても屋根裏へ通じる扉が見当たらない。天井を見上げてみても、どこも塞がっている。
どこかに隠し扉があるのかもしれないが、依頼主にも確かめようがなく、結局最後まで屋根裏部屋へは行くことができなかった。
広い家は「使っていない部屋」から手をつける
実家の片付けで多くの人が迷うのが、どこから手をつけるかだ。
「それは、一番使っていない部屋からです」(二見氏、以下同)
高齢の親が暮らしている家でいうと、多くの場合、生活の中心はリビングと寝室の2つになる。それ以外の部屋は大体モノ置きになっていることが多い。まず、そこから手をつけるのが正解だという。
逆にリビングや寝室から片付けようとすると失敗する。高齢者の生活動線は狭く、よく使う場所には“捨てられないモノ”が置かれているからだ。




















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