教師は新年度「やるべきこと」ではなく、まず「やらないこと」を決めるべき《子どもたちが動ける余白を残して》

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例えば、給食のルール1つをとっても「それぞれのクラスで去年はどんな感じだったか?」を聞いたうえで、とりあえずのルールを設定します。

その後は、自分たちで運用しながら変えていけばいいという訳です。つまり、少し余白を残します。すると、子どもたちが自分で考え始めます。

友達に声をかける子がいます。 掃除のやり方を相談する子がいます。 遊びのルールを決める子がいます。こうした小さな動きが、学級を少しずつ育てていきます。

学級は完成させるものではありません

学級づくりという言葉を聞くと、多くの人は「教師が作るもの」と考えます。しかし私は、そうは思っていません。

学級は、教師が完成させるものではありません。子どもたちと共に、少しずつ育っていくものです。教師の役割は、その方向を示すことです。そして、子どもたちが動ける余白を残すことです。

新年度を前に、準備に追われている教師は多いでしょう。しかし本当に大切なのは、「何を準備するか」だけではありません。「何をやらないか」を決めることでもあります。

教育は、すべてを整えることで成り立つものではありません。ときには、あえて整えすぎないことが、子どもたちの成長につながります。新しい一年の始まりに、私はそのことを忘れないようにしています。

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。
松尾 英明 千葉県公立小学校教員

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まつお ひであき / Hideaki Matsuo

「自治的学級づくり」を中心テーマに千葉大附属小などを経て研究し、現職。単行本や雑誌の執筆のほか、全国で教員や保護者に向けたセミナーや研修会講師、講話などを行っている。学級づくり修養会「HOPE」主宰。ブログ「教師の寺子屋」主催。著書に『不親切教師のススメ』『不親切教師はかく語りき』(ともにさくら社)

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