教師は新年度「やるべきこと」ではなく、まず「やらないこと」を決めるべき《子どもたちが動ける余白を残して》
もしこの教室が私の物語なら、みんなは私に合わせればいいでしょう。しかし実際にはそうではありません。この教室は、子どもたち一人ひとりが作っていく物語です。教師はその物語の主役ではありません。
時には頼りになる存在かもしれません。しかし本来の役割は、前に立って導くことではなく、後ろから支えることです。
私は、子どもたちの人生の舵を握るつもりはありません。舵を握るのは、子どもたち自身だからです。
教師万能論という幻想
教育の世界には、ある種の幻想があります。それは「教師がすべてを整えれば学級はうまくいく」という考え方です。
掲示物を整える。 ルールを整える。 あらゆる活動の方法を整える。そうすれば理想の学級ができる。そんな前提で語られる学級経営論も少なくありません。しかし現実は、そう単純ではありません。
子どもはそれぞれ違う人間です。学級は、生き物のように日々変化します。教師がどれだけ計画を立てても、思い通りにいかないことの方が多いのです。
それにもかかわらず「すべて教師が整えなければならない」と考えてしまうと、教師は必要以上に背負い込むことになります。そして子どもは受け身になります。
教師がすべて決め、すべて管理する学級では、子どもが主体的に動く余地がなくなるからです。
だから私は、新年度に向けて「やること」と同じくらい、「やらないこと」を決めることが大切だと思っています。
完璧な学級開きを作ろうとしない。最初からすべてのルールを決めない。教師がすべてを管理しようとしない。理想の学級を最初から完成させようとしない。





















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