教師は新年度「やるべきこと」ではなく、まず「やらないこと」を決めるべき《子どもたちが動ける余白を残して》

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

しかし私は、この考え方には少し注意が必要だと思っています。この言葉を真面目に受け止めすぎると、教師は「完璧な学級開き」を作ろうとしてしまうからです。

細かいルールを決める。 活動をすべて計画する。 理想の学級を最初から完成させようとする。しかし、学級はそんなに簡単に完成するものではありません。

学級とは、教師が設計して作るものではなく、子どもたちと共に少しずつ育っていくものだからです。そのため私は、最初から細かいことをすべて決めないようにしています。共有するのは、大きな方向性だけです。

例えば、「人を傷つけない学級にしましょう」「毎日を笑顔で過ごせる学級にしましょう」――こうした理念は最初に共有します。

しかし、それ以外の細かいルールは子どもたちと相談しながら決めていきます。自分たちで関わって決めたことの方が、はるかに守られやすいからです。

「子どもが主人公」の学級づくりを目指す

新年度の学級開きで、私が必ず子どもたちに伝えることがあります。それは、「担任がどうこうは関係ない」ということです。子どもたちは時々、「先生でよかった」 「あの先生じゃなくて残念」と言うことがあります。もちろん悪気はありません。

しかし私は、その言葉を聞くたびに気になります。それは、自分の学校生活の運命を担任の教師に委ねてしまっているように感じるからです。私は子どもたちにこう伝えます。

「この教室の主人公は先生ではありません。みなさんです」。人生の主人公も、自分自身です。

次ページ教師万能論という幻想
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事