「新幹線で551豚まん」実業家ポストが"炎上商法疑惑"まで発展した理由。新幹線マナー論争が燃え続ける構造とは
いずれにせよ、本来であれば平等に与えられているはずの「車内を快適に使う権利」が、バランスを欠いた状態になっている。つまり、“ズルさ”や“自分勝手さ”が問題になっていると言えるだろう。
密室×性善説×スマホという燃料
だが同じような状況はほかにもある。ここで改めて、なぜ、これほど新幹線ネタは燃えるのか。長年同様の論争を扱ってきた筆者の経験から言えば、おそらく「密室に近い、身動きを取りにくい状況」かつ「多くの人が経験あるシチュエーション」だからだと考えられる。
プライベート空間であるはずの近距離で、見知らぬ人と数時間行動をともにしなければならない。そのストレスは、ただでさえ大きい。
しかも飛行機と違い、新幹線にはベルト着用サインのような強制力のあるルールが少ない。国内フライトは1〜2時間で完結するが、新幹線は乗車時間も長く、過ごし方の大部分が「乗客の良識」に委ねられている。
それゆえに「こう乗るべきだ」という価値観が根強く、ルールではなくマナーをめぐる論争が起きやすいのだ。
加えて、座席にいる最中にさほどやることがないのも、SNSでの拡散に拍車をかける。とりあえず時間つぶしに、スマートフォンをポチポチ……となれば、投稿を見たり、ポストしたり、といった行為は最適だ。
いま自分が体験している出来事をリアルタイムで投稿する。“あるあるネタ”として共感してもらいやすい題材ゆえに、移動中でもすぐさま反応が付く。そして、安易に承認欲求を得られる——。新幹線車内のオモチャとしてはもってこいなのだ。




















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