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ネットに大量にばらまかれた「嘘の電話番号」→AIが信じて人間が詐欺の被害に…「LLM電話番号汚染詐欺」巧妙な手口

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AIが提示した電話番号をそのままタップしただけで取り返しのつかないことに(写真:EKAKI / PIXTA)

生成AIの普及に伴い、調べ物をする際に検索エンジンではなく、AIを利用する人が増えています。特に10~20代では6割以上がChatGPTやGeminiといった生成AIで検索しているほどです。

生成AIは多数の検索結果から取捨選択する必要がなく、広告も表示されず、ズバリ答えを教えてくれるので、便利であることは間違いありません。しかし、その便利さの裏側で、思いもよらないトラブルが起きているのをご存じでしょうか。

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AIに質問して教えてもらった企業のカスタマーサポート番号を信じて電話をかけた結果、待ち構えていた詐欺師につながり、金銭を奪われる事件が発生しているのです。

今回は、なぜAIが詐欺師の電話番号を表示するのか、その仕組みと被害に遭わないための回避策を解説します。

AI検索が表示した電話番号の先に待ち構えていたのは…

LLM(Large Language Model:大規模言語モデル)が誤った電話番号を出力する現象は当初、AIの偶発的な「ハルシネーション(幻覚)」として認識されていました。

しかし、2025年12月にアメリカのサイバーセキュリティ企業であるAurascapeが、これを意図的なサイバー攻撃の手口として詳細に分析し、「LLM電話番号汚染」と命名・報告したことで、事態の深刻さが広く認知されるようになりました。

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【なぜ賢いAIがだまされるのか?「嘘の学習」の罠】

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