ネットに大量にばらまかれた「嘘の電話番号」→AIが信じて人間が詐欺の被害に…「LLM電話番号汚染詐欺」巧妙な手口

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AIが嘘をついたりだまされたりする危険性があるからといって、便利なツールを一切使わないというのも現実的ではありません。これからの時代はAIの弱点を理解したうえで安全に使いこなすための新しいルールを身につけることが求められます。

LLM電話番号汚染詐欺を見破るには、公式窓口とは異なる違和感に気づくセンスが求められます。

例えば、国内の航空会社やインフラ企業に問い合わせようとしているのに、AIが提示した電話番号の先頭に海外の国番号がついているような場合は、詐欺を疑う必要があります。

また、本物の公式サポート窓口のオペレーターが、電話口でいきなりアカウントのパスワードやクレジットカードの暗証番号を要求してくることはありません。相手の態度が急かしてくるように感じたり、不自然な情報を引き出そうとしたりしたら、ただちに電話を切りましょう。

最近ではAIが生成した人間と区別がつかないディープフェイク音声が使われるケースもあるため、声が優しくて丁寧だからといって安心することはできません。

AI時代の必須防衛策「もう1クリックの原則」とは

自分の身を守るための実践的な防衛策として有効なのが「The Extra Click(もう1クリックの原則)」です。

日々の調べ物でAIに質問して要約してもらうこと自体はまったく問題ないものの、いざ電話をかけたりクレジットカードの番号を入力したりする最終アクションの直前だけは、必ず自らの手で公式サイトを検索して確認するというシンプルなルールです。

わずか数秒のもう1クリックという作業が、金銭的被害を回避できる最後の盾となります。手間を避けたいのは理解できますが、お金が絡むデリケートな場面においては決してショートカットをしないようにしましょう。

東洋経済Tech×サイバーセキュリティでは、サイバー攻撃、セキュリティの最新動向、事業継続を可能にするために必要な情報をお届けしています。
柳谷 智宣 ITライター

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やなぎや とものり / Tomonori Yanagiya

1972年生まれ。1998年からITライターとして活動し、エンタープライズ向けのプロダクトをはじめAI、DX、サイバーセキュリティまで幅広い領域で執筆する。2018年から、NPO法人デジタルリテラシー向上機構(DLIS)を設立し、ネット詐欺の被害をなくすために活動している。

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