会場で話を聞くと、「Netflixに入ろうと思ったけど、うちのテレビでは見られないことがわかって」という年配の人がいた一方で、「Netflixに入っているけど、近所に住んでいた鈴木誠也選手が出場するから、みんなと一緒に見ようと思って」という人もいた。
会場には、鈴木誠也が中学時代に所属した荒川リトルシニアの会長、石墳(いしづか)成良氏も顔を出した。「誠也は、あのころから打っても投げても走っても、全然違っていました。プロに行くとは思っていましたが、メジャーリーガーになるとは。誠也に『チケットを手配してほしい』と言ったのですが、家族の分しかないとのことでした。頼んだのが遅すぎたんだと思います。私は高校野球などアマチュア野球には興味がありますが、プロはあまり見ないので、今日は見守りたい」と語った。
滝口学荒川区長も、プレーボールから最後まで試合を観戦し、会場独自のMCもいて盛り上げた。この日、鈴木誠也は2本塁打に決勝の押し出し四球と大活躍。場内は何度も総立ちになるほどの盛り上がりを見せた。試合中継の中でも、荒川区の盛り上がりの様子が紹介された。
保守的な日本のスポーツメディアも変革の時期に
主催者である荒川区地域文化スポーツ部スポーツ振興課の野口正紀課長は、「荒川区では、スポーツ活動を通じて、区民の健康増進や生きがいづくりだけでなく、地域コミュニティの活性化を推進していくことを区の方針としています。今回のワールドベースボールクラシックには、地元荒川区出身の鈴木誠也選手も出場予定であることから、パブリックビューイングを通じて、地域住民が一体となり、スポーツの感動を共有するとともに、地域の交流促進やにぎわいの創出につながるものとして、区として実施することとしました」と経緯を説明した。
抽選に漏れた区民から「試合を見る方法はないのか」との問い合わせがあり、ラジオ中継を紹介したとのことだった。
「ここに来ておられる人が、どれだけNetflixに加入しておられるかはわかりませんが、これをきっかけにNetflixを見てみようと思っていただければ、すごくありがたいですね」
パブリックビューイングに立ち会ったNetflixの担当者は語った。
まだ今回のWBC独占配信が「成功」だったのか、そうでなかったのかを判断すべき段階ではないと思われるが、Netflixの今回のWBC独占配信は、日本のスポーツ放送の歴史の画期となるのは間違いないだろう。保守的な日本のスポーツメディアも、変革を余儀なくされるだろう。
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