地震で怖いのは「重たい家具の転倒」だけじゃない《「本の落下」で30〜50代男性も犠牲に》死なないための対策とは
「本の落下」による窒息死
では、その15人の命を奪った原因は何だったのでしょうか。
確認できた15人のうち、9人が本の落下で亡くなっており、死因は窒息死でした。
大量の本や数千冊の本に埋もれて亡くなった方もいましたが、落下した本の正確な数がわからない事例もあります。
この「窒息死」という死因は、阪神・淡路大震災の頃から指摘されていました。
圧死とは異なり、胸や腹部が長時間圧迫されることで呼吸が徐々に浅くなり、命に関わる状態になるものです。
成人男性の場合、胸や腹部に体重と同程度の荷重がかかると、1時間弱でも命に関わる可能性があると指摘されています(本村2014)。
荷重が大きい場合はより短時間で危険な状態になりますし、体重の軽い子どもでは、より軽い物でも同様のリスクが考えられます。つまり、家具の転倒だけでなく、落下物対策も命を守るためには非常に重要なのです。
さらに、亡くなった人にも特徴がありました。
本の落下で亡くなった人の多くは、30〜50代の壮年男性でした。これは、多くの災害で高齢者の被害が多いという一般的な傾向とは異なっています。




















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