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「あなたの部屋は本当に安全?」——大地震では家具が凶器に《見落としがちなポイントとよくある7つの誤解》

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  • あんどう りす アウトドア防災ガイド 兵庫県立大学大学院 減災復興政策研究科 博士後期課程在籍
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そこで次に、最近よくいただくご質問や、実際に耳にした間違いやすい家具対策の事例をいくつかご紹介します。

(1) つっぱり家具を使えば地震対策になる?

新生活を機に、つっぱり式(ポール式)の家具を選ぶ方も増えています。
実際に、「家具がつっぱり式だから地震対策もできている」と紹介している防災の記事も見かけます。

ただし、その家具が地震対策としての性能を示しているかどうかは確認が必要です。

突っ張ることで日常使用での転倒防止をしていることと、地震の揺れに対する耐性は、必ずしも同じではありません。製品説明に耐震性能や試験結果の記載があるかどうかを、一度確認してみることが大切です。

(2)店員さんが「地震対策になる」と言っていた

売り場で「これは地震対策になりますよ」と説明を受けることもあるかもしれません。判断の目安として重要なのは、製品そのものに性能を示す数値が表示されているかどうかです。

例えば、耐荷重や試験結果などのデータが示されている製品は、性能の裏付けがある場合があります。一方で、「大丈夫と言われたけれど、地震で倒れてきた」という声も少なくありません。

購入前に表示内容を確認しておくことで、より安心につながります。

100均のグッズは?免震マンションは?

(3)100円ショップの転倒防止グッズは使える?

粘着マットなどの転倒防止グッズは、手頃な価格で販売されているため、多くの方が利用しています。

ただし、価格だけで性能を判断することはできません。確認したいポイントは次の3つです。

・実験データの有無

・耐荷重など性能の表示

・成分表示(赤ちゃんやペットがいる家庭では特に重要)

これらの表示がない場合、性能の裏付けが不明なことがあります。

また、粘着マットは、背の高い家具や重量のある家具に単体で使用することは推奨されていません(東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」P15)。

一方で、テーブルなどの比較的軽い家具は、地震の揺れで転倒や飛んでしまう現象が見落とされがちです。粘着マットは手軽に装着できるため、このような家具の対策には活用しやすい方法です。家具の大きさや重さに合わせて、適切な方法を選ぶことが大切です。

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【免震マンションでも対策は必要】

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