ハリウッドが日本の"リアル"に熱視線? 映画『レンタル・ファミリー』が《日本の代理家族派遣業》に注目したワケ
「コロナ禍以降、勃興した配信ビジネスやトランプ政権による関税政策(※1)により、映画製作者たちの視線は国外へ向いています。ファイナンス・リスクを減らし、国外の興行収益を増やそうという命題があり(※2)、この命題をクリアする意味でも、映画界は日本、アジア、ヨーロッパ、さらには世界全体に題材と興行先を求めているのです」(山口氏)
世界でウケるのは「日本のドメスティックな事情」
山口氏は「90年代以降の国際共同制作の本格的な制度化、00年代以降の完全グローバリズム市場によって映画の地産地消が叶わなくなった。コロナ禍以降は完全に不可能になったのではないか」と語る。しかしユニークなのは――と言葉を区切って、こう続けた。
「グローバリズムで製作、公開する国々が広がった一方で、観客がウケるのは題材になった国々のドメスティックな事象でした。その国固有の事情(日本であれば“お受験”が家庭の問題になっていることなど)を観たい希望が強い。韓国内の貧富格差を描いた『パラサイト』もそう。日本で始まった代理家族派遣業を描く『レンタル・ファミリー』は、リアルな日本をハリウッド映画のテイストで表現し、全世界にエンターテインメントとして提供する、新しい試みです」
さらに、ハリウッドや映画人たちが「日本」に熱視線を送る理由は「題材だけではない」と、山口氏は続けた。
「国際的に映画の興行収益が右肩上がりを記録しているのは日本くらい。アニメなど、観客を呼ぶコンテンツは多い。例えば『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』などの作品に出資したい海外の投資家、プロデューサーはあまたいる」
題材やスタッフ、キャスト、作品のみならずエンターテインメントやビジネスの点でも「日本」は注目されている。「いま日本が熱い」に嘘はなさそうだ。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら





















無料会員登録はこちら
ログインはこちら