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旭化成、独社の大型買収で「製薬」に注力、「スペシャリティファーマ」への加速と自信見せるM&Aでの目利き力

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旭化成が医療用医薬品事業に参入したのは1976年。92年に合併した東洋醸造の歴史を含めれば、戦後すぐ「ペニシリン」の発売を開始するなど、もっと古くにさかのぼれるが、経営上重要な立ち位置を獲得してきたのは、かなり最近のことになる。ヘルスケアセグメントの2018年度の営業益は400億円程度で、3領域のうちもっとも少なかった。

だが先に挙げたベロキシス、カリディタスの買収を経て、25年3月期には同640億円へと成長を果たす。26年3月期~28年3月期の中期経営計画でも、拡大関連投資6700億円のうち、3領域の中でヘルスケアに最多額をつぎ込むとした。

2社の買収の際は、いずれも高値づかみとの指摘もあった。しかし、どちらも現在では収益貢献を果たしており、旭化成の目利き力が光ったといえる。

積極買収、今回は手堅く

アイキュリスの買収は、両者に比べると手堅い。重症感染症領域の抗ウイルス薬に強みを持ち、25年の売上高は1億3200万ユーロ(約242億円)。コロナ治療薬「ラゲブリオ」で日本でも知名度を上げた米製薬メルクから、抗ウイルス薬「プレバイミス」の導出対価を得ている。

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