「映画のジャイアン」に騙される人は判断を誤る…異端投資家が教える"本質を見抜く"減点思考→絶対に120点をつけてはいけない理由
減点思考ならば、自分あるいは自社のマイナス点を洗い出すことができる。そうして見つけたマイナス点を認識した上で、予防、改善、対策していくことが、「本当に強い企業」をつくるのには重要なことである。
つまり、不完全な部分や欠落を埋めて、100点満点の完全体に近づくことが、成長の正体なのだ。企業のみならず、人や国の成長においても、このことは同様に言えるだろう。
「映画のジャイアン」に騙されるな
減点思考を妨げる要因の1つとして、「映画のジャイアン理論」がある。マンガやテレビのジャイアンは、金属バットでのび太を殴るなど、減点だらけのキャラクターだ。
しかし、困ったことに映画版のジャイアンは、涙を誘うほど「いいやつ」なのである。映画では、しずかちゃんよりも「いいやつ感」が出ていることが少なくない。映画を観た人は、マンガやテレビでのジャイアンの極悪非道な振る舞いをすっかり忘れてしまうのだ。
これは現実世界でもよくあることで、たとえば不良がおばあさんの荷物を持ってあげたら「めちゃくちゃいいやつだ」と評価されるのに対して、ザ・優等生みたいな人が同じことをしていたら「あいつまたやってる。偽善者」といった具合に評されかねない。
つまり、見る人に感情的なノイズがあると、同じことをしていても、同等の評価を下せなくなってしまいがちなのだ。それに、たった一度の外れ値を「加点思考」で必要以上に評価してしまったりする。
減点思考においては、こういった感情のノイズを排して、評価基準を一定に保つ必要がある。それをしたのがジャイアンであれ、しずかちゃんであれ、評価基準が変わることがあってはならない。「事実」だけに目を光らせなければならない。
好きな人、好きな会社、好きな物事に関しては、どうしても評価が甘くなってしまうことがある。自分をほめてくれたり、優しくしてくれたりした人の粗を探すのは、心理的に迷いが生まれるかもしれない。
だが、そういったノイズを排除しなければ、事実をありのままに見る減点思考はできないのだ。
ぜひ、映画のジャイアンを冷めた目で見られる人になってほしい。
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