だが、データをつぶさに検証すると、修繕費抑制による「カネ不足」が事故続発の原因であるという直接的な因果関係は浮かんでこない。
国土交通省の「鉄軌道輸送の安全に関わる情報」によると、JR東日本の「運転事故(衝突、脱線事故など)件数」はここ数年、年間110~160件で推移しており、大きく変動していない。むしろ、民営化直後の1987年度の376件に比べると大幅に減った。
故障など鉄道会社側の責任による輸送障害(運転事故以外の要因により列車の運休や一定以上の遅延が生じたもの)の件数推移も同様だ。ここ数年は年間260~320件で推移している。
JR東日本の列車走行距離は年間2億0526万kmと国内最長だ。2番目に長いJR西日本の1億3058万kmを大きく上回る。JR東日本の運転事故や輸送障害の件数は絶対数だと多く見えるが、100万km当たりでは24年度の運転事故は0.64件、輸送障害は1.29件となる。他社と比べて目立って多いわけではない。






















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