自民大勝なのに「内閣総辞職」なぜ?改めて聞かれると戸惑うニュースの見出しを東大生が解説
これは、実は、中学校までの公民の授業で習うことなのですが、衆議院の解散から総選挙、そしてそれ以降の手続きの問題です。
衆議院を解散すると、すべての衆議院議員がその地位を失います。そして、選挙後に召集される特別国会において、内閣も総辞職することになっています。2月18日に特別国会が召集され、それにともなって官房長官は記者会見で「憲法第70条により、内閣は総辞職する」と説明しています。
特別国会とは何か。これも実は、公民の教科書に説明があります。国会には、
- 通常国会
- 臨時国会
- 特別国会
- 緊急集会
の4種類があります。毎年1月に召集され、次年度の予算などを審議するのが通常国会。それ以外に内閣が必要と認めたときなどに召集されるのが臨時国会。また、衆議院の解散中に緊急の必要が生じた時、参議院だけが開くことができる緊急集会。
そして、衆議院が解散した後の総選挙の日から30日以内に召集され、内閣総理大臣の指名などを行うのが、特別国会です。
特別国会では既存の内閣が総辞職し、内閣総理大臣が指名され、新たに指名された内閣総理大臣が新たな内閣を組織します。たとえ与党が大勝して同じ首相・同じ大臣らが続投する見込みであっても、この手続きを踏む必要があります。
だから、ニュースは「高市内閣総辞職」と伝え、同時に「大臣の全員が再任した」という報道になったのです。中学で習う公民の知識があれば、「衆議院選挙が終わったから、臨時国会が開かれて、首相が指名されたんだな」とわかるのです。
「そういえばそうだった」を定期的に
ここまで説明してきたことは、特別な専門知識ではありません。小学校の社会科や、中学校の公民で、みなさんも一度は習ったはずの内容です。
でも、こうした日常生活の中で使われない知識は意外と忘れてしまうものです。だからこそ選挙などの大きな出来事があったタイミングくらいは、知ったかぶりでスルーするのではなく、一度立ち止まって調べてみるのもいいかもしれませんね。
「そんなの昔習った気がするな」という程度の知識であっても、定期的に思い出しておくのとそうでないのとでは、そこには大きな教養の差が生まれていくのです。
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