「中国の対米輸出が減ると日本が困る」データが示す"相関70%"を脱却する日本経済への処方箋

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中国の輸出全体に占める対米輸出の割合は2018年以降低下しており、絶対額でも2021年から減少に転じている。これは米中双方が互いへの依存を減らそうとしているためだ。

トランプの貿易戦争はこの傾向を加速させており、2025年4〜9月期の中国の対米輸出は、2022年の同時期から35%も激減した。貿易の連関性を詳しく見れば、これがなぜ日本に打撃を与えるかが浮き彫りになる。

下のチャートは、日本の輸出に関する相関係数(2015-25年)を示したものだ。中央の濃い青の柱は、日本の対中輸出と中国の対米輸出の相関関係で、実に70%という高い相関があることを示している。

中国の経済成長よりも中国の対米輸出のほうが重要

(注)左側から、「対中輸出と中国GDP」「対中輸出と中国の総輸出」「対中輸出と中国の対米輸出」「対アジア輸出とアジアの対米輸出」「対アジア輸出と中国の対米輸出」の相関を示している
(出所)次のデータより筆者が計算して作成→https://data.imf.org/en/datasets/IMF.STA:IMTS

対照的に、左側の2つの薄い青の柱が示す通り、日本の対中輸出と「中国の国内GDP成長(43%)」や「中国の総輸出(42%)」との相関ははるかに低い。

新興アジア諸国(韓国、台湾、香港、シンガポールなどの富裕国・地域を除く)を見ても、同様のパターンが確認できる。日本のこれら地域への輸出と、同地域の対米輸出の相関は64%となっている(右から2番目の柱)。

だが、真に驚くべき依存関係は次の点だ。日本の新興アジア向け輸出は、中国の対米輸出に左右されており、その相関は65%に達する(一番右の柱)。

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