「中国の対米輸出が減ると日本が困る」データが示す"相関70%"を脱却する日本経済への処方箋
アメリカ、中国、そして他のアジア諸国を合わせると、日本の輸出の約4分の3を占める。アメリカが中国やアジアから買い控えをすれば、日本のこれら地域への輸出も減少するのだ。
多角化やFTAは必要ではあるが、それだけでは絶望的に不十分だ。日本は外部からの経済ショックに対して脆弱性を下げるため、国内経済の回復力を高めなければならない。その具体的な方法については、最後に述べる。
対中輸出と対米輸出に明確な相関がある
多くの人々は、日本の対中輸出は、主に中国の国内市場の成長や、中国のグローバルな輸出全体に依存していると考えている。しかし実際には、下のチャートが示す通り、中国がアメリカにどれだけ輸出しているかという要因のほうがはるかに重要だ。さらに、日本の他のアジア諸国への輸出もまた、中国の対米輸出に依存している。
理由は2つある。第1に、日本が中国やアジアに輸出する製品の多くは、中国で組み立てられ、最終的に豊かな国々へ向けられる製品の中間財(インプット)であるためだ。中国で組み立てられるiPhoneに使われる日本製のチップを想像すればわかりやすい。
第2に、現代の国際的なサプライチェーンは高度に相互接続されているからだ。多くの電子機器の生産には、数十カ国の関与が必要となっている。
もちろん、自動車や自動車部品のように、中国との連関に依存しないアジア向け輸出も存在する。しかし、日本は自動車の市場シェアを、台頭する中国の新興勢力に奪われつつある。





















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