【1回目:"憧れの職業"に何が起きたか 「看護学校」定員割れの衝撃 「不要論」と「新たなニーズ」の間で揺れる准看護師という存在】
【2回目:「未来に希望が見えない」19歳看護学生を自死に追いやったハラスメントの闇 教員・先輩・患者…逃げ場のない看護師たち】
「看護師の給与は高い」の幻想
看護師の給与は国家公務員の「医療職俸給表(三)」を参考に決まる。その伸び率は、薬剤師や診療放射線技師と比べて緩やかなことが特徴だ。
都内の総合病院で働く看護師Aさん(30代・外科病棟)の給与明細を見せてもらうと、手当てなどを引かれていない総支給額(額面)が三十数万円。
一見低くない金額に見えるが、これは「4回ぶんの夜勤手当(夜勤1回で1万5000円)が含まれている」からで、これがなければ、同じ年代のほかの仕事よりも低くなってしまう。
「夜勤を増やせば収入は増えるが、夜勤と日勤を繰り返す生活は負担が大きい。結婚や出産、家族の介護などを考えたら、この働き方を何十年も続けられるだろうか」とAさんはため息をつく。
次ページが続きます:
【事務職のほうが高い「逆転現象」】
