経営企画の若手だった内海は伊庭や徳中の下で、総額で約9600億円を投じた2つの巨大買収の実務処理、今でいう「PMI(買収後の事業統合)」に奔走した。
CBSレコードは世界最大のレコード会社で、コロンビア映画はハリウッド有力スタジオの一角。どちらもIP(知的財産)の巨大な塊だ。
一方のソニーは68年に音楽産業に参入したとはいえ、しょせんは日本ローカルのビジネス。社内のどこを探しても、膨大なIPをグローバルに管理するノウハウなど存在しない。世界のエンタメビジネスのど真ん中に放り込まれた内海は、現地の弁護士とのやり取りを通じ、オン・ザ・ジョブでIPマネジメントを学んだ。
「その知識をきちんと体系化してこい」
91年、伊庭と徳中は「その知識をきちんと体系化してこい」と、内海を社費留学させる。行き先はペンシルベニア大学ウォートン校。ベスレヘム・スチール(現欧アルセロール・ミタル)の創業者、ジョセフ・ウォートンの寄付で1881年に開設された、アメリカ最古のビジネススクールだ。イーロン・マスクの母校としても知られている。





















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