「歳だから仕方ない…」と放置はキケンな《難聴と認知症》の意外な関係 予防のために40〜50代からできること
老眼の場合、40代ぐらいから不自由を感じる人は多いだろう。聞こえにくさも、早い人で40代頃から感じ始めるという。例えば、お金を扱う仕事など、聞き違えが重大なミスにつながる仕事の場合は、それだけ気づきやすくなる。
ただし老化のスピードや程度には個人差がある。
糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満など、生活習慣病のリスクがある人ほど、難聴も進みやすくなる。血管が硬くなると細胞に酸素や栄養を運んだり、老廃物を取り除いたりする機能も低下する。有毛細胞もその影響を受けて老化しやすくなるわけだ。
難聴リスクのNo.1は騒音
しかし有毛細胞をもっと減らしてしまう要因がある。それは、騒音である。
「有毛細胞はとてもデリケート。大きな音を長時間聞き続けると、傷ついたり、機能を失ったりしてしまう」
有毛細胞は一度失われると再生することはない。つまり加齢や、過度の騒音が原因で難聴になった場合は、聴覚が元に戻ることはないのだ。
近年では若い世代の「ヘッドホン・イヤホン難聴」が世界的な課題になっているそうだ。
難聴は認知症リスクを高めるが、対策することはできる。補聴器の活用だ。ある研究で補聴器を使用している人とそうでない人の12年後を比べると、前者の方が「知識力」の得点が高いことがわかった。つまり、知識力の低下が抑えられたということだ。
しかし補聴器を巡っては、日本にはさまざまな課題がある。
「まず、日本では他国に比べても、補聴器を付けたがらない人が多い。理由を聞くと『年寄りくさいから』という。また、難聴が進んだ人が補聴器を使い始めると、最初のうちは周囲の音がすべて脳に伝えられるため、うるさく感じられる。これが嫌で、補聴器をやめてしまう人も多い」(水足氏)
健常者では、例えば街の雑踏などの雑音がある中でも、会話を聞き取ることができる。これは重要な音のみ伝達するよう、脳が情報を取捨選択しているためだ。難聴の人ではこの機能が衰えているため、補聴器の使い始めではリハビリテーションが必要なのだそうだ。






















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