自分に不利なことはぜんぶ上司のせい――マネジメント層が頭を抱えるZ世代部下のトンデモ思考

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ぜひみなさんにもお聞きしてみたいのですが、私は、最近の若者は、よく「通報」するなと思います。悪いことを目撃したときに通報できるシステムがあるのはいいことですが、「通報のハードル」がかなり低くなっているのではないか、と不安に思います。

Dさん(航空関係中堅社員):上司との間で、少しでも自分の価値観や考え方と違うところが見つかったり、気に入らないことをされたりしたら、その後の信頼関係構築など考えずに即「悪」と決めつけて、上司の上長に通報する。それが当然の権利なんだ、という意識を感じますね。

上司は下手したら飛ばされかねない

Cさん:たとえば、部下が間違ったことをしたら指導しますよね。もし、それが昼休みの時間帯にまで食い込んでしまったら、その分、ちゃんと昼休みを長めに取らせたとしても、外からはわかりません。そこで部下が私の上長や人事部に「昼休みになっても厳しい叱責が続いた」みたいな報告を上げたらパワハラと見なされかねない。

部下が通報することで上司はヒアリングを受け、ことによると異動になる可能性もあるわけですから、その意味で彼らは「無敵」だなと思いますね。

Bさん:私は新卒の人事責任者なので、そういう通報を受ける立場なんですよね。たしかに「昼休みにもかかわらず、ずっと説教された。ひどいパワハラだ」みたいな訴えもあります。それで上司のほうにヒアリングすると「いや、ぜんぜん違うんですよ」という話になり、だからといって通報してきた社員に「あなたにも指導を受ける理由があったようだし、そこまで熱心に話してもらえるのは、ありがたいことなのでは?」などと伝えても、ぜんぜん響いた様子はない。むしろ「人事部長もわかってくれないんだ」という空気を出してくる……という平行線ですよ。

 

座談会では、熱心な指導やルールにのっとった指示すらも若手社員にとっては「通報案件」になりかねないという実態が見えてきた。この感覚的な断絶を、マネジメント層はどう乗り越え、部下育成に当たればいいのか。(後編へ続く)

(構成/福島結実子)

制作:東洋経済出版局編集部
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