さて、この取り締まりの主要な舞台となっていたのが、神奈川県厚木市の東名高速道路と小田原市の「小田原西IC」を結ぶ自動車専用道路、小田原厚木道路(小田厚)である。
片側2車線で、しかもカーブや勾配もゆるく走りやすいが、制限速度は時速70kmと、ついついスピードを出してしまいがちな道路構造のため、取り締まりが多い道路として以前よりよく知られていた。
東京方面から箱根や湯河原、そして熱海や伊東などの伊豆半島東部に行く場合、主に使われる道路でもあり、首都圏のドライバーにもなじみのある人が多いはずだ。
この道路の全線開通は1969年。これは東名高速道路の全線開通の年とまったく同じであり、かなり古い道路であることがわかる。
歴史を紐解くと、小田原市出身の当時の剛腕の建設大臣が、東名が小田原を通らないことから、小田原に通じる高規格道路の建設を命じたという説があるなど、かなりいわくつきの道路であったようだ。
そんな経緯もあってか、小田厚は全線が国道271号線となっており、平塚より東側は自動車専用道路、西側は一般道路扱い(ただし、歩行者や軽車両、原付などの通行は禁止)という変則的な道路で、路肩も高速道路に比べて狭い。
しかも、この道路の下りを使うドライバーの多く(特に観光利用の場合)は、東名の「厚木IC」から直接流入する。
混雑しがちな「時速100km」から空いた「時速70km」へ
東名の制限速度は時速100kmだが、特に「横浜町田IC~厚木IC」間は、大和トンネル、綾瀬バスストップ、海老名サービスエリア、海老名ジャンクションと渋滞の名所が目白押しで、なかなか時速100kmをキープしての走行ができない。
そんな環境から、交通量も比較的少なく走りやすい小田原厚木道路に出たとたん、制限速度が一気に30kmも下がってしまう。すると、多くのドライバーがそのギャップに戸惑いつつ、周囲の車に合わせて時速70kmを超えるスピードで走行する。それらのクルマが取り締まりの対象になりやすいのは、容易に想像できるだろう。




















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