小田原厚木道路で「不正な取り締り」が起きて当然の理由とは? 2つの視点で考える不祥事の背景

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そんなことが、実際に何千件も起きていたのである。交通違反は反則金だけでなく点数によっては、免停や免許取り消しになったり、運転免許証の色、ひいては自動車保険の料額にも影響するなど、違反とされた人にとってはきわめて大きなペナルティとなる。

反則金は返ってきてもゴールド免許は返ってこない(写真はイメージ、写真:tkyszk / PIXTA)

今回の不正では、パトカーによる追尾距離が規定より短いのに「違反」と決めつけて捕捉するなど、不正の手口が具体的に明らかになりつつあるが、これが本当に2交機による2年半だけのことだったのか。さらに調べればより深い闇があるのではないか、といった疑念も浮かんでくる。

また、交通違反の取り締まりについては、公平性などから以前より疑問を呈す意見も根強い。今回の再発防止策も発表されつつあるが、警察内部だけの取り組みで本当に信頼が回復できるのか、注視していく必要があるだろう。

すべてが自動取締装置なら

実は、筆者も数年前に関西の高速道路で「車間距離不保持違反」で、いわゆる違反切符を切られた。反則金9000円と違反点数2点のペナルティである。

その時も、流れに乗ってゆっくり走っており、特に前方を走るクルマとの車間距離を詰めた意識はまったくなく、釈然としなかったことをよく覚えている。

それを不正だったというつもりはないが、違反の目安はあるものの「車両距離」に明確な数字の基準はないとのことで、恣意的な運用をされやすいように思う。

車間距離に明確な取り締まり基準がないことは問題だ(写真はイメージ、写真:MediaFOTO / PIXTA)

ちなみに、ヨーロッパを中心に海外でもかなりレンタカーで走っている筆者は、恥ずかしながらオーストリアやイギリスでスピード違反をし、反則金の支払いを命じられたことがある。

しかし、すべて速度違反自動取締装置、いわゆるオービスによる計測と撮影で、後日証拠となるデータと写真がメールで送られてきて、レンタカー会社が使用時に登録したクレジットカードから罰金を強制的に差し引く形で決着した。

反則金の支払いは悔しいが、これだと恣意的な運用が入る余地が少なく、自身を反省するしかない。

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