ルンバが世界最小クラスのロボット掃除機を日本先行投入、経営統合後の再出発で「過剰設計」を改め普及率10%の壁に挑む
小さくても吸引力はルンバ プラス505と同等で、12年発売のルンバ600シリーズと比べて最大70倍だ。障害物回避用のシングルラインLiDAR(ClearView LiDAR)も新たに搭載した。
水拭き機能は使い捨てシートを装着する方式で、タンクや回転モップは搭載しない。質疑応答で山田社長は「日本の家はきれい。そこまで水拭きする必要がない。アメリカは泥だらけだからしっかり水拭きする必要があるが、日本は違う」と説明した。回転モップが必要だというアメリカ本社を説得するのが大変だったという。
Wi-Fiに接続しなくても本体ボタンひとつで掃除を開始できる。山田社長自身、発表会までの約1カ月間、Wi-Fiに一度も接続せずに使い続けたという。高齢者やセットアップが面倒な層を意識した設計だ。
コーエンCEOは筆者の12月の取材で、チャプター11に至った背景について「過剰設計とも言える製品が散見された」と内部の問題を認めていた。ルンバ ミニは、その反省を形にした製品と位置づけられる。
質疑応答で「価格を抑えるために機能を省いたのか」と問われた山田社長は、「省いたというよりは、本当に必要な機能に特化した。日本のお客様に一番役立つ機能だけを残した」と答えた。LiDARによる障害物回避を新たに追加するなど、削るだけではないとも強調した。
垂直統合は何を変えるのか
ルンバ ミニの開発はパイシア統合前に始まったため、厳密にはパイシアの技術が直接反映された製品ではない。ただし、山田社長は質疑応答で「この製品が進むことで、日本向けの製品の開発スピードが上がっていくのは間違いない」と述べた。
12月の取材で山田社長は、パイシアとの関係を「傘下というより垂直統合」と表現していた。iRobotにはブランドと販売網があるが製造力がない。パイシアには製造力があるが自社ブランドの販売網がない。両社は補完関係にある。




















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