ショートテキスト文化に生きるZ世代の実態、客先で営業パンフレットを復唱するだけの若者はなぜ生まれたのか?

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金間:正直なところ、生成AIにクエリを入れて出てきた答えをまったく疑わない学生が多いです。たとえば授業で小レポートを課して、生成AIを使っていいと言うと、多くの学生は使用します。当然、僕も事前に生成AIがどんな回答を出すかチェックしています。

AIの回答をそのまま書いてくる学生が8割。生成AIの回答を疑って何度かクエリを変え、「これかな」という回答を自分なりに修正してくる学生が2割。先ほど稲田さんの言う通りで、このことはあまり入試のレベルとは関係がないように思います。

卒論にしても、生成AIの回答ではなく、自分の意志で構成を考えてきたなという学生に説明を求めると、「長くなりますけど」とか「うまく言えないですけど」という枕言葉がつきつつも、自分の言葉で説明してくれます。それができる学生が2割なんです。

「AIが要約で省いたもの」への無関心

稲田:僕がインタビューした学生の中にも、「長文はスマホで撮影してChatGPTに投げれば要約を返してくれるから、長い文章を読む必要はない」と断言している人がいて、非常に興味深いと思いました。要約によって勝手に省かれたところが何だったのかが、気にならないということですから。

これは学生に限りません。ビジネスマンでも、テキストやパワポの大量の資料を生成AIに要約させて「時短になった」とドヤ顔していたりします。省かれた部分に何が書かれていたか、どんな基準で省かれたのか、なぜそれを一切検証しないで済ませられるんだろう、不安にならないのだろうかと不思議でならないんです。

こういうことを大人がやっていれば、学生だって真似するに決まっています。塾でも予備校でも、現代文の長文読解の授業では、先生が「ここは読まなくてもいいところです」と丸で囲うところから始まります。限られた時間の中で試験問題を解くためには、合理的な手段に違いありません。

でも、長文を読むときの当たり前のプロセスとしてそれに慣れてしまったら、生成AIが1万字の文章を2000字に圧縮して、その結果省かれた8000字が何かなんて、どうでもよくなっちゃいますよね。これは結構怖い話だなと思います。

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