ショートテキスト文化に生きるZ世代の実態、客先で営業パンフレットを復唱するだけの若者はなぜ生まれたのか?

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稲田:だから若者はけしからんという話ではまったくなくて、むしろそうしたほうが得をする社会に設計したのは、僕たち大人なんですよね。さっきの「短く整形された文章」ばかりでネットを埋め尽くしたのも大人。その一番の犠牲者が若者であるというだけで。

エントリーシートを廃止する企業も

金間:まったく同意します。僕は手っ取り早く仕事に役立つ知識や教養を「ファスト・スキル」といっていますが、稲田さんのご指摘のように、今の若者にはじっくりと腰を据えて何かを身に付けるような機会そのものが少ないと感じます。若者は自分の意志で「ファスト・スキル」を選択しているわけではないですよね。

就活も、最近ではエントリーシートを廃止する企業も出始めています。志望動機も長所も、すべて自分の話を生成AIに要約させて提出するから、中身はどれも似たようになって意味がない。量産型就活生ばかりが集まることを嫌い、最初から対面での面談を課すところが増えています。人間らしいライブ感を重視する方向に切り替わっていっているなと感じます。

金間 大介 金沢大学融合研究域教授、北海道医療大学客員教授

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かなま だいすけ / Daisuke Kanama

北海道生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科物理情報工学専攻(博士(工学))、バージニア工科大学大学院、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、文部科学省科学技術・学術政策研究所、北海道情報大学准教授、東京農業大学准教授等を経て、2021年より現職。専門はイノベーション論、マーケティング論、モチベーション論など。若手人材や価値づくり人材の育成研究に精力を注ぐ。大手企業のほか、医療機関や社会福祉法人との連携も多数。主な著書に『先生、どうか皆の前でほめないで下さい――いい子症候群の若者たち』(東洋経済新報社)、『静かに退職する若者たち』(PHP研究所)、『ライバルはいるか?』(ダイヤモンド社)など。一般社団法人WE AT副代表理事、一般社団法人日本知財学会理事も務める。

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稲田 豊史 編集者・ライター

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いなだ とよし / Toyoshi Inada

1974年、愛知県生まれ。ライター、コラムニスト、編集者。横浜国立大学経済学部卒業後、映画配給会社のギャガ・コミュニケーションズ(現ギャガ)に入社。その後、キネマ旬報社でDVD業界誌の編集長、書籍編集者を経て、2013年に独立。著書に『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』(光文社新書)、『ぼくたちの離婚』(角川新書)、『セーラームーン世代の社会論』(すばる舎リンケージ)などがある。

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