一年を通じて温暖で、刑法犯の検挙数も少ない…「自律神経がいちばん整っている」地域はどこ?

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私たち研究チームは、自律神経の総合力を意味するトータルパワーをもとに、都道府県を8グループに分類して、多重比較を実施しました。

その結果、トータルパワーがいちばん高い地域は「四国」ということがわかりました。このことから、四国が「日本でいちばん元気に過ごせる地域」であることがわかったのです。

「交感神経がつねに優位」となりがちな大都市圏

四国は、中央部を東西に四国山地が走り、北と南のふたつの地域に分けられます。

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北側の地域は年間を通じて降水量が少なく、南側の地域は太平洋の黒潮の影響で年間を通じて降水量が多いという特徴がありますが、どちらの地域も自律神経が乱されにくい温暖な地域であるということは共通しています。

また、警察庁が2017年に発表した、都道府県別刑法犯の検挙件数を地域別に見ても、いちばん少ないのは四国でした。

単純には結びつけられませんが、「安心して過ごせる」という部分も、自律神経の総合力が高くなっている一因ではないかと考えられます。

一方で、トータルパワーがいちばん低い地域はどこでしょうか。

答えは関東です。関東はほかの地域と比べて、疲労気味の方がとくに多いということが、研究結果からわかっています。

これはほかの大都市圏にも見られる傾向ですが、高層ビルが立ち並ぶオフィス街が多く、仕事のスピードも速く、プレッシャーも多い日常にさらされている影響で、交感神経がつねに優位となり、その状態がキープされてしまっている方が多いからと考えられます。

その結果、トータルパワーが全国でいちばん低い状況を生み出してしまっているのでしょう。

小林 弘幸 順天堂大学医学部教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター

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こばやし ひろゆき / Hiroyuki Kobayashi

1960年、埼玉県生まれ。87年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』、『結局、自律神経がすべて解決してくれる』(アスコム刊)などの著書のほか、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)や「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBSテレビ)などメディア出演も多数。

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