週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
ライフ

一年を通じて温暖で、刑法犯の検挙数も少ない…「自律神経がいちばん整っている」地域はどこ?

6分で読める
  • 小林 弘幸 順天堂大学医学部教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター
2/4 PAGES
3/4 PAGES

実験データを分析したところ、月曜日ではなく火曜日、水曜日、木曜日に自律神経のトータルパワーが下降する傾向にあり、金曜日、土曜日になると上昇する傾向が見られたのです。だから、週末が近づくにつれて楽しい気分になるんですね。

1週間のなかでは、木曜日が最低でした。多くの事業所では週の真ん中である水曜日を「ノー残業デー」に設定してリフレッシュを図っているようですが、もしかすると木曜日にしたほうが、より生産性が上がるかもしれません。

暑くなる時期のほうが自律神経は乱れやすい

1年のサイクルで考えるとどうでしょうか。

四季がはっきりしている日本ですから、つねに季節は変化しています。変化はいつでも自律神経を乱す原因になりえますが、全体としては春先から夏にかけて、つまり寒い時期から暑くなる時期にかけてのほうが、より自律神経が乱れやすい傾向にあるようです。

あくまで仮説ですが、温暖化の傾向がはっきりしてきたなかで、冬は比較的過ごしやすくなってきているのに対し、暑さや湿気の季節は厳しくなってきていると感じます。しかも、過ごしやすい時期は短くなり、桜が散ったかと思えば急に暑くなる年が多くなっています。

限度はありますが、寒くて眠れない、ということはあまりありません。基本的に眠りは体温が下がっていくことと同じですから、寒い時期との相性は悪くありません。

反面、暑い時期はなかなか眠れません。気温が下がらなければ体温も下がりにくいからです。暑くて寝苦しい時期は、エアコンを使うことをためらわないほうがよいでしょう。

ただし最近は、気温の変化が激しく、「寒暖差疲労」に注意が必要です。寒暖差疲労は、寒暖差が7度以上あると自律神経が過剰に働いてしまい、疲労につながる症状です。上着などを用いてこまめに体温調節をすることも大切です。

ところでみなさんは、「自律神経が整っていそうな地域は?」と質問されたら、どの地域を思い浮かべるでしょうか。

温暖な気候と美しい海、開放的な空気が魅力の九州・沖縄地方、雄大な自然と豊富な食資源に象徴される北海道など、気候や自然と結びつけて思い浮かべる方が多いかと思います。

次ページが続きます:
【いちばん整っていたのは「四国」】

4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象