「3万円のパジャマ爆売れ」「入店規制も…」 『BAKUNE』発売からわずか4年で上場の"裏側" 経営者は心臓疾患でプロを諦めた元サッカー少年
拡大する市場のルール整備の責任を中西社長も感じている。
「市場が確かなものとして広がっていくためには、一般医療機器を扱う会社として、ガバナンス体制を経営陣が整備しないといけない。人体にも影響があるので、ただアパレルの商品として売ればいいわけではない。
流行っているからと簡単に入ってこられる市場ではないと思っている。管理や、実験、流通などのコストはかかっているが、その分、本当に安全なものを作っていると自信になっているし、それが信頼にもつながっている」
販売の9割が自社チャネル 急成長支えるデータドリブン
快進撃を続けるテンシャルだが、業界では後発組だ。なぜライバルを追い抜いたのか。
強みの一つがデータドリブンだ。
バクネの販売額のうち、90%以上が自社チャネル(自社EC、ECモール及び直営店舗)となっており、顧客の販売データを入手できる。
また祖業がWebメディアであったため、IT人材がそろっており、顧客ニーズを素早く商品開発へと落とし込むことができた。中西社長は「プログラミングやネットの知見がベースにあってモノづくりをしているというのは、大きな強みになっている。培ったデータは自分たちにしかないアセットだと思っている」と力を込める。
また外部人材の活用もスピード成長の肝となっている。
中西社長自身も31歳と上場企業の経営者の中では若手であり、組織として経験が不足する分野があることも否めない。
「外部の方たちの知見はめちゃくちゃ活用している。役員とかアドバイザーも含め、いろいろな形でサポートに入っていただいている。僕たちは前に進むエネルギーがあるので融合するとすごくいいシナジーがある。自分たちで10年やらなくても、すぐにワープできるという感覚がある。モノづくりとか歴史が必要な分野は、難しい部分もあるので頼っている」
アンカー・ジャパン代表取締役CEOの猿渡歩氏は、中西社長が頼み込み、21年に社外取締役に就任した。ECでシェアを取りながら店舗に広げていくという戦略を経験しているため、具体的なアドバイスをもらっているという。




















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