なぜあのチームはギスギスするのか?「ループ図」で人間関係のメカニズムを可視化し、モヤモヤを解消する方法

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2つ目の理由は、ループ図は説明しづらいという点です。丸(○)の数が増え、矢印(→)が増えると、説明するのがどんどん難しくなってしまいます。それゆえ、こういった思考回路が無意識のうちに頭の中から抜け落ちてしまうのです。

しかし、世の中は「ループ」からなる「メカニズム」によって成り立っています。そして「ループ図」の理解が真の問題解決には必須なのです。
例えば、多くの企業で起こりがちな「営業部門と開発部門の対立」をループ図で考えてみましょう。

現象:営業が無理な納期で案件を受注してくる。
反応:開発現場が疲弊し、製品の品質が低下する。
結果:営業へのクレームが増え、焦った営業がさらに目先の数字を追って無理な受注を重ねる(悪循環の完成)。

この状況で、開発側が「営業は開発の難しさを知らない」と怒り、営業側が「開発はスピード感がない」と責め合っても解決しません。なぜなら、原因は個人の性格ではなく、この「悪循環のループ」という構造そのものにあるからです。

「メカニズムを変えずに、気合や根性だけで状況を変えようとしても、うまくいくはずはありません」。見えている現象だけを捉え、表層的な打ち手に終始することは、事態を悪化させるだけです。重要なのは、感情に振り回される前に、一度ペンを持って「今、どのようなループが回っているのか」を客観的に図示してみることです。

小さな一歩が「好循環のループ」に

「メカニズムを変える」と言うと大掛かりな改革を想像しますが、きっかけはごく小さなことで構いません。

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