部下の「呼び捨て」はもう絶滅 昭和の"一人前認定"が、令和の職場で通用しない理由

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実際に以前、楽天グループで研修を行った際、「ネームプレートを作成するので、田島さんもニックネームを教えてください」と言われたことがあります。

また、子供向け教育系の会社で研修を行った際は、自部署内でニックネーム制を取り入れたことで心理的安全性が高まり、コミュニケーションが活発になっているとの話も聞きました。これらの事例のように、会社の理念・職場の風土に合った取り組みであれば、アリだと思います。

ただし、ニックネーム制を導入する際は注意が必要です。たとえば、他部署の人も参加する会議で「それではこの企画内容の詳細については、うちのヒロミンから説明させます」とつい話してしまうと、事情を知らない参加者は目を白黒させて、その後の会議内容が頭に入ってこない可能性があります。

令和の理想的な名前の呼び方

部下との距離感に悩んでいるマネジャーは、まず「名前の呼び方」に一工夫を加えてみるだけで効果があります。たとえ「さんづけ」のままであっても、名前を呼ぶときは笑顔を添え、親しみのこもったイントネーションで発するだけで、部下の反応は大きく変わります。

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特に新人の頃は、上司からの呼ばれ方で本人のモチベーションは大きく変わります。無表情、低い声の呼び方だと「怒られるのでないか」など、誰でもネガティブになってしまいます。

もちろん、昭和の当たり前だった「呼び捨て」のほうが、信用してくれている感じがしていい、という方もいるかと思います。その人がどういう呼ばれ方がいいのか、普段のなにげない対話から性格などを知り、把握しておくことが大事です。

部下は上司からの名前の呼び方ひとつで「自分が個人として認められている」と感じたり、自然と笑顔で返してくれたりするようになります。

こうした小さなやり取りの積み重ねが、信頼関係の土台を築いていきます。

信頼が育まれると、多少厳しい指導をしたとしても、部下は「このマネジャーは自分の成長のために言ってくれている」と受け止めてくれるようになり、前向きに行動を変えようとする姿勢が生まれやすくなります。

距離感の改善は、特別なスキルや時間を要するものではなく、日々のちょっとした言葉遣いや態度から始まります。信頼と成長を促す関係構築の第一歩目は、名前を呼ぶときの一瞬の心配りです。

【まとめ】
マネジャーは、意図と想いを持って、部下の名前を呼ぶことが大切
田島 ヒロミ 組織開発・人財育成コンサルタント

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たじま ひろみ / Hiromi Tajima

早稲田大学法学部を卒業後、生命保険会社に入社。営業・経理・事務システム企画・資産運用・コールセンター設立など、多様な業務に携わり、昭和流のマネジメントを部下としても管理職としても経験する。40代半ばには外資系生命保険会社へマネジャーとして転職。新商品開発や企業合併プロジェクトに参画し、ジョブ型人事制度のもとでマネジメントを実践する。50代で、組織開発・人財育成の経営コンサルティング会社へ転職。これまでコンサルタント・講師・コーチとして、100社以上、管理職には8000人以上、延べ2万人を超える人材育成・組織開発に携わり、現場に根差した実践的な支援を続けてきた。

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