窪田:岩田さんは、子どもたちのデジタルデバイスとの付き合い方も工夫されているとか。
岩田:今の時代、デジタルとの接点をゼロにすることは現実的ではないと思っています。だからこそ、大事なのは距離感ですね。まず子どもたちに勧めているのは、インターネットで調べ物をするときには、スマホよりもPCを使うこと。そのほうが受動的になりにくく、ひたすらスワイプして時間を浪費することも避けられると考えています。
2つ目は、スマホをアラームにしないこと。アラームをかけるとどうしてもスマホを枕元に置いて寝ることになり、1日の最後までブルーライトにさらされることになります。さらに1日の最初の瞬間も、陽の光ではなくブルーライトを浴びることになりますよね。だからわが子は、朝は目覚まし時計を使って起きています。
そして今挙げたことはいずれも、私自身も続けていることです。子どもは親が言うことと実際にやっていることが違うのをよく見ているので、私自身がスマホ依存だったら、どんなに注意をしても耳を貸さないでしょう。「こうすると頭がスッキリするよ」とか「私はこういうことに気をつけていて、実際にいいことがあったよ」といったことを行動と共に語れば、子どももやってみたくなるのです。
デジタルとの距離の取り方
窪田:目の負担を考えても、デジタルとの距離感は大切です。例えば幼少期に甘いものをたくさん食べて多少の肥満になっても、すぐに大きな問題はないでしょう。でもやがては糖尿病になったり、末端壊死にまでつながったりする危険があります。同じように、デジタルデバイスの使いすぎでちょっと目が悪くなっても、大したことではないと思うかもしれません。
でも歳を取ると、その近視による目のダメージが大きくなってくるのです。子ども時代に目を酷使することで、とくに人生後半での緑内障や白内障、網膜剥離や黄斑変性のリスクが高くなります。


















