岩田:自分の過去や考え方を話すだけなら友達が相手でもいいのですが、それだと雑談で終わってしまいがちです。でもプログラムになっていると、しっかり立ち止まって自分と向き合うことができるでしょう。ここで大切なポイントは「知らない人と一緒に、肩肘張らないアウトプットができる」ということです。
例えば会社の人を相手に話すとしたら、役職や職場でのポジションといった鎧をまとわなければならなくなります。一方、家族を相手に話すとしても、今度は妻や父といった家庭内での役割の鎧があると思います。要は、知っている人に対してはいろいろカッコつけちゃうということです(笑)。
でも1人だけで考えていたのでは、自分自身の枠から出ることもできません。日頃の自分を知らない相手と、フラットに話し合うことに大きな意味があるのです。
窪田:なるほど。子育てでは子どものほうばかりを向きがちですが、親も自分のほうを向いて、一度自らを見つめ直すことが大切なのですね。それで子どもがいい子に育ってくれれば、まさにメリットばかりで言うことなしです。
子どもは親の望むとおりにはならない
岩田:親が子どものほうばかり向いていたら、それは子どもにとってはいい迷惑です(笑)。それに、うちの子どもだって全然「いい子」ではないんですよ。
単純に、自分の欲望に素直になって、知りたいことや楽しいことを自由に追求しているだけなのです。
私は、子どもが親の望むとおりに振る舞うなんて思わないほうがいいと思います。何かしてあげたときのリアクション1つ取っても思いどおりにはならないのだから、どんな学校に行くか、どんな仕事に就くかなどということは、なおさら不確実なはずです。
そんなことでいちいち腹を立てていたら、親の人生も楽しくなくなってしまいますよ。
子育ては己育てです。子どもたちは、私の心のくせを100倍に拡大して見せてくれました。人生のすばらしい教材になってくれたことにも、ものすごく感謝しています。



















